何が何でも「国産」「無添加」にこだわる
ハトムギにかける思い
「ハトムギおじさん」こと国定正俊
健康に良いと聞いて、ハトムギを作り始めた
もともと国定農産では稲作をやっていましたが、お米が余ってしまい、何か別の作物を生産しなければ立ちゆかない状況になったんです。
そこで転作作物として何が良いか、農業試験場の先生に相談しますと、「神経痛が改善したという話を聞いたので、ハトムギがいいのでは」とおっしゃいました。
ハトムギの性質上、田畑に水が溜まったままでは良くないので、すぐに排水できるような条件を作ってやると、お米の代わりに植えられると。
そこで私も、こういったものを作れば消費者のみなさんにも貢献できるし、ゆくゆくは価値のあるものを生み出すことができるのではないだろうかと考えて、ハトムギを作り始めたのです。
まず最初に作ったのは、「ハトムギ味噌」でした。
先生に作り方を教わり、それを家内が受け継いで自社内で作りましたが、それはまことに美味しかったんです。
ハトムギの価値を高めるような商品ができたと喜んで、ますますハトムギ作りへの情熱が強まったんですね。
もっとも苦心したのが、 ハトムギ茶の味加減
そして次に作ろうと思ったのが「ハトムギ健康茶」です。
最初は先生に焙煎の仕方などをご指導いただいたんですが、「もっとこうした方がいいのでは?」と私なりに思うところがあり、独自に焙煎の方法をあみ出したのです。
そのころ同業の方に「ちょっと色を着けた方がいいんじゃないか」というようなことを言われたりしました。
つまり着色料を入れた方がいい、とおっしゃっているんですね。
それは私たち、特に家内が「絶対に着色料など入れない」といって、頑として受け付けませんでした。
そして商品となった「ハトムギ健康茶」をいくつかのお店へ置いていただけるようになったんですが、ごくたまにお客様からのご意見として、「脂のにおいが強い」などと言われることがありました。
そうしたらこちらも「どうして脂のにおいがきついんだろう」と考えますよね。そこで焙煎の程度をだいだい5段階ぐらいに分けたものを作って、それらをブレンドして平均的なものを作り、試飲して「あぁ、これなら大丈夫」と思って初めて袋詰めするようにしたのです。
99%のお客様は、それまでのお茶の味にご満足いただいているわけですから、味についてのご意見をいただいたからといって、あまり味を変えすぎるわけにはゆかず、そこがもっとも大変なところでした。
色・味・香りを自然のままで続けてこれたことが、いちばん嬉しい
今まで続けてきて良かったなぁ、と思うことはやはり、着色料・甘味料・香料などの添加物をいっさい入れず、自然の味のままで商品を作ってきたことですね。
それがいちばん嬉しいです。
おかげ様でいまでは多くのお客様に、「ハトムギ健康茶」を始め、国定農産の商品をご愛用いただけるようになりました。
これからも私たちは、何が何でも「国産のハトムギ」「無添加」という基本的なことにこだわり、みなさんに美味しくて安全な商品を提供してゆきたいと思っています。